
Dessau滞在記+
- Hisa
- 2024年8月15日
- 読了時間: 6分
Dessauからの帰り、前から決めていた通りLeipzigとWeimarに行くことにした。Leipzigでは前回見ることのできなかったAntiquariat を巡り、Weimarではお決まりのBauhausを見に行く。
8月3日
まず4日間お世話になったホストファミリーに別れを告げた。お土産もこのタイミングで渡し、最後にBauhaus校舎前で写真を撮って、駅に向かい、さよならの手を振った。
Leipzigに着いた。ちょうどAntiquariatが開店する時刻を狙ってやってきたので、抜け目なく見ることができた。それにしてもBauhausが近いからといってその関連の本が必ずしもあるわけでは無い。しかし働いている人に「Alte Bauhaus Bücherはあるか」と尋ねた所、あるみたいなので、ショーケースから出して見せてもらった。Kasimir MalewitchのDie Gegenstandslose Welt(日本語訳は「無対象の世界」)だった。これらの本物はガラス越しに博物館で全て見たが、このように触れられる形で見たのは2冊目だ。というか日本でも売っているのを見たことがあって、そっちの方が半額に近いぐらいに安い。あと気になっていた「Japanisch Geist(日本の精神) 」も見せてもらった。結局買ったのは「Auguste Rodin die Kunst」であった。
また1時間も滞在せず電車に乗りWeimarに向かった。ほぼ満員でたまたま座る席を見つけられて良かった良かった。ケバブを食べながら待った。
Dessau程ではなかったものの、緊張と興奮を抱えながら駅に着いた。GoetheやSchillerゆかりの土地とはいえ、ゆったりとした印象だった。とはいえMünchenのような賑やかさも持ち合わせており、住むには悪く無いとこだとも思った。
とりあえず本を買いすぎてリュックサックが死ぬほど重いのでBauhaus Museumのロッカーに新しく本を買う用のエコバックだけを残して、Antiquariatへ向かった。WeimarなんだからBauhaus関連の本もたくさんあるだろうと多少の希望的観測をもちながら入ったが、あんまりなかった。しかしWalter Gropiusの欲しかった本が売っていたので(全巻ではなかったが買えて良かった)、もちろん買った。店主に「建築関連の本棚はどこか」「Bauhaus関連の本はあるか」等々のことを入店時に聞いたおかげで、レジにて先ほどの本を買うときに、稀覯本用の棚から一冊の本を出してくれた。それはJenaというここからさほど遠くない都市の1925年時の(何年かは忘れたので大体)建築のカタログであった。Gropiusはここに1922年に市立劇場を設計しており、Bauhausの工房も大きく関わった。この本にはその劇場の写真が載っており、自分が今までに一回も見たことがない写真も掲載されていた。多分相当レア。
そのあとギャラリーに付随する美術と建築専門の本屋に向かい、英語版の「Staatlich Bauhaus in Weimar 1919-1923」を買った。ちなみに日本語版でもドイツ語版でもう読んだ。こう日本語でない当地の母国語で文献を漁ると翻訳された文章に、どんどん懐疑的になるこの気持ち、わかるだろうか?あと日本語版でも文章が変だと感じたが、英語版でも文章が変だと思ったので、おそらく原典がポエティックなのでおかしいのだと思う。芸術家の描いたものだからしょうがないのだが、もっと一般的にわかるようにして欲しいよねー
そのあとBauhaus Universitätに向かった。とある教授に会うために、と意図したが土曜日なので人っこ一人いなかった。また行けば良い。また学校はBauhausの校舎を再利用して使っているのだが、無論閉まっていて処置なしである。あとよく分からなっかったのが、入り口にはフォワイエがあってそこにはGropiusの胸像と、その向かいにはHenry van de verdeの胸像があるのだ。Bauhausとなんかの関わりがあったかといえば、自分の知る限りそこまで濃くないと思うのだが、なんなのだろうか。
そのあと公園を突き抜けてHaus am Hornに来た。よく知れた実験住宅で、これが一冊Bauhaus Bücher第3巻の「 Ein Versuchshaus des Bauhauses」として刊行された。現在ミュージアムとなっているこの建物のあちこちに書かれた説明も、大体はこの本を下敷きに書かれている。にしても入り口にて育てられているイチゴが美味かった。腐りもせずにきちんと赤いままで残っていて、二つ三つを一気に食べることができた。
中身は本の通りの作りなのだが、実際に来てみると異なるものが絶対にある。Marcel Bruer作の化粧台は、その奇異な形からなかなかのインパクトがあった。真円の鏡を木製の土台に接続する部分が、捻れている所なんか写真では絶対に見えないポイントなので見れて嬉しかった。
風呂はHugo Junkers製の給湯器が置いてあった(!)らしいが、全面的に最近のモードに変わっていた。昨日博物館で見たので満足だった。これからBauhausがWeimarにあった頃からJunkersとどのような関係がったのかを調べていく予定。文献が全てドイツ語なのでまた時間がかかる。良い勉強だ。
そんなこんなで時間が過ぎ、最後の見るポイントであるGropius作のMärzgefallenenに向かった。墓地の中にあるらしく、これで訪問した墓地はMagdeburgとFrankfurtに続き(Münchenはホストファザーと行ったがすでに門が閉まっていた、そういえばイタリアにある墓地も行ったけど中には入らなかったなあ)3つ目となる。電車が出発する時間が迫っていたので、見た時間は体感5分もないくらい。スケッチするには最高の形だったけど、紙もボードも全て置いてきた(本が多過ぎて取り出せない)ので、パッと見て、パッと写真を撮っておさらばした。
ここからが大変で死ぬ程遠い道のりを徒歩で向かわないといけない。Google Mapの提示した所要時間では電車はすでに発車している。その上ミュージアム内にある自分の荷物も持たないといけない。ああ死にそ。しかもDBは需要の低い時に限って、遅れやがるので今回はその可能性は見込めない。終わった終わったと思いながら走った走った。終始ゼーゼー息を吐きながら(弱いなあ)走った走った。側から見て頭のおかしいアジア人ほど怖いものはない、未知すぎる、なんだそれ。
まあ結果的に着いたから良かったけど、五臓六腑全て吐き出しそうな見た目をして電車に乗った。そのままErfurtに向かって、ICEを待ち、DBのアプリを見て五臓六腑を吐き出した。
なんとまあ、へえーという感じで「Expected high demand」どうこうと書かれている。つまり座る席はここにはない。終わったー
朝見た時にはガラガラだったのに、100ユーロを払って緊急で乗った野郎がそんなにいたのか。結果的に4時間ほど列車と列車を繋ぐ、まあまあ広いスペースで同胞と一緒に床に座り続けたわけだが、そのアクシデント以上に電車は3回ほどなんの変哲もないレールの上で突然停止し、結果的にFrankfurtに着くのが1時間、家に着くのは4時間遅れた。しかし床に座りながら電車に乗るのも楽しかった。というか席を予約しなくても、金さえ払えば乗れてしまうDBが悪い。そう思いたいが、これがドイツなので愛すべきところでもある。最高ですね。
強引にまとめるなら、建築とか芸術というものは形として現れた(つまり外部へと)ものだけを見ても、全く理解できない。自分なりの解釈はそりゃできるが、作家個人の考えがどのように具現化されたかを知るには、その人となりを知るしかない。その方法も彼らの思考を追体験する形で文献でもなんでも読めばいいが、古い人になるにつれ、古典化(歴史化と言っても正しいかも)してくので、やっぱり何かを追いかけるよりも自分なりの思想を思って、それを形にしていく方が良い。これにてBauhaus関連の探究は終わり!
一旦はね




















































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