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Skeptic

  • 執筆者の写真: Hisa
    Hisa
  • 2024年8月31日
  • 読了時間: 3分

日本人がヨーロッパに来ると大抵このような質問をされる。


「君の宗教は何?」


これは現代の日本人として非常に困る質問である。自分はいつも「神道だ」と答えて、そのつど神道が日本古来の宗教で、傍から見ると大多数の日本人は無神論者ととも捉えられないが、この宗教は日本人の意識しないまさに真髄の部分にまで神道しているので、そう見えてしまうのだ。と説明をする。


神の存在は人類最大のテーマであり、興味深い問題でもある。中世スコラ哲学の学者はとんでもない考えで神の存在を肯定したが、現在ではもっとシンプルな考えでまとめられると、自分は考える。


神は存在する。しかしこれまで先祖が信仰し続けてきた個々の偶像は神ではない。神は実際に存在する、が、世界を支配するrulerとして何かしらの強大な力を、ただただ象って「神だ」「神のしわざだ」「神がいる!」とか言っているだけにすぎない。


つまり神は人工物なのだ。とはいえスピリチュアルな存在をそこまで味気なく判断するほど、つまらないわけでもない。私は先ほどのように、一般的に言うような神の存在を疑ってはいるが、人間が神を創造した以前にそれらのモデルとなった「神的なもの」の存在が存在していたのではないか、とは疑っている。そしてそれが日本人の云う、「精霊」や「妖怪」の類だったのではないかと思っている。


またそれらは人間によって半ば創造されたような、つまり人間用にspecializeされたのではないかと。もちろん全てが全て人間の力によって変えられたわけがなく、中には自分自身で進化をとげた例もいただろう。しかし伝承や伝説を見てみると、どうしても不自然な形をした存在がいる。その話の全てが嘘だとも自分は思えない。


そして彼らを人間の友人に変えたその力は、今考えつく限り、集団的な精神力であるように思える。そうとしか今は表現できない。「祈る」という行為は生きる中での様々なフェーズおいて無意識下に残り続ける。その上信仰の対象になっている存在が自分より上だと思っているのなら、そのような考え下の支配はなおさら強力だろう。そしてそれらは「言霊」と言われるような現実的な力として、世界を改変する。しかしその力を人間は、人間のために作られた人間のための環境で失いつつある。そのためそれ以外の方法で世界をHackしないといけない。


その上彼らに対して、自分で作っておきながらその存在に懐疑的になっているので、人間の前に姿を現さなくなるのも当然。それこそ笑止千万ではなかろうか?


ここで悲しいのは、長年共にしてきた彼らが、現代の爆発的なテクノロジーの成長によって徐々にその価値を失いつつある点だ。彼らの中にはもちろん邪悪なものや呪われた存在がいただろうが、それが全てだとは思えない。彼らが人間に多くの知恵を与え、多くの産物をもたらしてくれたことをどうしても私は無碍にはできないし、忘れたくない。


さて、人類はこれから何に対してskepticになってゆくのだろうか。自分自身にはいつまで経っても疑い続けるだろうが、果たして最終的に人間らしさを失うような惨事に陥らないだろうか?早期にそうなることがあれば,間違いなく人類の完全な敗北だろうし、もう既にそうなのかもしれない。人類の生物的なゴールから変わって、次のゴールをどう設定するのだろうか?見つけられるのだろうか?


私はいつまでもskepticである。

 
 
 

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